秋田県病院薬剤師会 Akita Society of Hospital Pharmacists

秋田県病院薬剤師会 秋田県内の病院・診療所等に勤務する薬剤師の倫理及び学識の向上発展を図り、県民の健康の増進に寄与することを目的とした団体です

 
 
 

事業計画

平成30年度 秋田県病院薬剤師会 事業計画

  平成30年度診療報酬改定では,後発医薬品使用体制加算の見直し,外来緩和ケアやNSTの要件の見直し,ASTの新設などありました。また,入院医療機能の分化や外来患者の多様化に伴い,病棟業務に加え新たな外来業務の展開が求められています。入院時支援加算の新設や退院時共同指導料に薬剤師が明記されるなど,入院前・入院中・退院後のシームレスな病・診・薬連携の取り組みを評価しています。また,地域医療や介護医療の新たな対応には,かかりつけ薬剤師や多職種連携が不可欠であり,在宅医療へ参画する機会も増える中,薬薬連携が重要となります。そのためにも薬剤師は資質を向上し,良質で安全な薬物療法の確保に努める責務があり,地域住民の健康及び福祉の増進に寄与するため,以下に掲げる事項について取り組むこことします。

1.医療の質の向上への貢献

   薬剤師は,チーム医療の一員として患者に寄り添い,最適な薬物療法を提供することにより,医療の質の向上に資するための業務展開を図る。

  (1)医療の質の向上のため,病棟業務(薬剤管理指導および病棟薬剤業務等)の充実を図り,患者に寄り添う医療の提供体制の確保を図る。

  (2)多様化する外来患者および医療連携に対応するため,外来業務の充実を図る。

  (3)患者個々の最適な処方設計・提案などを充実する。

2.医療安全対策の推進

   安心・安全で質の高い医療提供のため,医薬品の適正使用の実践と医療安全の更なる推進を図る。

  (1)医薬品の適正使用に関する最新の情報の管理,提供体制を充実することにより,各施設における効果的な安全対策を推進し,重篤な副作用,薬害の防止を図る。

  (2)ハイリスク薬の適切な薬学的管理に基づいた業務を推進する。

  (3)医薬品リスク管理計画(RMP)の利活用により医薬品の安全性の確保を図る。

  (4)プレアボイド活動の充実を図る。

  (5)医療安全に資する講習会を開催する。

3.医療連携の推進

   医療機能の分化・地域完結型医療への移行により,多職種連携が不可欠であり,特に薬薬連携が重要であり,その推進を図る。

  (1)医療連携を充実するため,かかりつけ薬剤師・薬局との連携による退院後のフォローアップ体制の構築,退院時カンファレンスへの参加,多職種連携に係わる研修会への参加,処方せんを用いた検査値の情報提供等に積極的に取り組み,より有効で安全な薬物療法を推進する。

  (2)秋田県薬剤師会,医師会等,他団体との連携を図る。

4.病院・診療所および介護保険施設などの薬剤師業務の実践

   薬剤師に求められている多様な業務を推進する。

  (1)持参薬の確認および適切な評価の充実を図る。

  (2)周術期の薬学的管理業務の充実を図る。

  (3)退院患者への薬剤管理指導の実施率の向上を図る。

  (4)薬学的管理・指導を充実し,高齢者をはじめとし不適切な多剤投与を減らすなど,適正な薬物治療の実施を推進する。

  (5)注射剤調剤業務,特に薬剤師による抗がん薬の無菌調製の完全実施を図る。

  (6)後発医薬品の使用促進および適正使用を推進する。

  (7)薬剤耐性(AMR)対策も含めた感染対策への積極的な参加を推進する。

5.生涯教育・研修・学術活動の推進

   生涯研修は,薬の専門職である薬剤師の責務の一つである。日病薬では,医療技術の高度化・複雑化した現状を踏まえ,病院・診療所等で医療に従事する薬剤師等の臨床現場における実践力を養成するために,日病薬病院薬学認定薬剤師制度を導入した。その認定取得を図るために生涯研修委員会,学術委員会,薬剤業務委員会などが連携し,研修内容の充実を図り研修を推進する。

  (1)日病薬病院薬学認定薬剤師の認定の受験資格を得るため,3年間でⅠ~Ⅴの領域で50単位以上の取得,5領域16項目中必須履修項目を含め20単位以上を取得出来るよう各領域・項目において研修会を開催するよう図る。

  (2)研修会への参加機会の地域差を解消するようe-ラーニングシステムを活用した生涯研修や地域毎の研修機会を増進するよう体制を検討する。

6.認定薬剤師・専門薬剤師の認定事業の実施

   医療の高度化・多様化に対応できる専門性の高い薬剤師を育成する。

  (1)専門薬剤師および薬物療法認定薬剤師養成のため,秋田県病院薬剤師が支援し運営している各研究会と連携し,専門・認定薬剤師の養成と資格取得および更新のため取り組む。

  (2)医療で求められる薬剤師の新たな専門領域について検討する。

  (3)専門性の高い薬剤師の育成のため,他の団体や学会との連携・協力する。

7.薬剤師養成のための薬学教育への協力

   東北地区調整機構,各大学薬学部および薬科大学,秋田県薬剤師会と協力し,資質の高い後進の育成を図る。

  (1)改訂薬学教育コアカリキュラムに則った均質で質の高い実務実習ができるようグループ実習などの受入体制を整える。

  (2)人材確保のためにも,保険薬局・病院が連携し,ふるさと実習を推進する。

  (3)改訂薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠した病院実務実習トライアルを実施する。

8.組織体制および運営の強化

   各委員会活動や学術・生涯研修活動の充実,薬学実務実習教育の資質向上とともに,組織体制の見直しと運営の強化を図り,適切な事業を展開し健全な財政基盤を堅持するように努める。